プラントベースの独り言「さらば2022年」
こんばんは!
いよいよ2022年も終わりを迎えます。皆さまにとって2022年はどんな年でしたか?
今年は多くの映画監督や俳優、ファッションデザイナーが亡くなりました。今日もどこかで誰かの人生が終わり、あるいは新たな命が生まれているはずです。人生は、いつ、何が起こるかわかりません。来年はどんな年になるでしょうか。先のことなど考えても仕方ないかもしれません。“今この瞬間に生きている”それが全てだと思います。
本日のポストは、私の2022年最後の投稿になるかと思います!(お店は年末の31日まで営業しています!)
11月から現在のようなスタッフの気ままなブログ形式にさせていただきました。インスタに相応しくない長文&低画質の投稿ばかりですみません。肝心な服の投稿もなくて申し訳ありません。やはり店頭に並ぶアイテムの写真があった方が来店しやすいとは存じております。来年はもう少しインスタ投稿も磨きをかけられたらいいなと思っています(急遽打ち切りになる可能性もあります。笑)
さて今年の〆にふさわしい投稿….どうしようかと考えた結果、今年最後に観に行った特集上映について書くことにいたします。(もはや映画の配給会社のプレス化している)最後までお付き合い宜しくお願いします。
【映画史上最も美しい俳優。ジェラール・フィリップ】
ジェラール・フィリップ生誕100年の今年、彼の命日である11月25日から都内の3つの映画館で「ジェラール・フィリップ 生誕100年映画祭」が始まりました。36歳で亡くなったフランスの夭折のスターが出演した11本の作品と彼のドキュメンタリー作品1本がデジタル・リマスターで上映されています。ちなみに2月まで上映されていますので、まだまだ観る機会はあります!(一人でじっくり観るもよし、愛する人とのランデブーで観るのもアリです💘)
もちろん私は10枚綴の回数券を購入し、ロンリーに連日映画館に通いました。(正確には、前売り券1枚と10枚綴の回数券、計11回分購入。特典のクリアファイルとポストカードセット欲しさに!)もっと仕事をしろという声が聞こえてきそうです。汗
【スターはつらし】
まずはジェラール・フィリップについて少し書かせていただきます。
フランス、コートダジュールの裕福な家庭(父はホテルを経営。後にファシズムを支持したとして投獄される)に生まれたジェラール・フィリップは、弁護士を目指してニースの大学の法学部に入学。しかし、大学には全然行かず映画の撮影所に出入りする日々をおくり、次第に俳優を目指すようになりました。(母親がよき理解者として俳優の道を応援した)パリで舞台俳優として注目を集めた後に映画へと活躍の幅をひろげました。
美貌の俳優ジェラール・フィリップは、貴族や貴公子はもちろん、賎民、悪人、乞食などを演じても完璧な演技をし「瑕(きず)のないダイヤモンド」と称賛されました。若くから舞台と映画で活躍し、多くの巨匠からも愛され、そして多くの名女優たちと仕事をしている彼。そんなフランスを代表するスターは、売れっ子になる前から付き合っていたジャーナリストであり学者のアンヌ=マリーと結婚します。彼女はジェラールの作品の選定に助言をしたり、精神的にも常に彼を支えていました。ドキュメンタリーの『G・フィリップ 最後の冬』を観ればわかりますが、ジェラールはとても仕事熱心で謙虚でした。奥さんもステキな方でした。(正直、このドキュメンタリー映画自体は微妙ですが…)
映画撮影の合間に舞台に出演する日々。あまりにも多忙で身体には限界がきていました。癌が見つかった時には時すでに遅し。手術不可能な状態になっていました。人気絶頂の36歳という若さで惜しまれつつこの世を去りました。亡くなる直前の彼が記した手帳には、これから挑戦したい役や野望が書かれていました。短命の彼ですが、彼の美しさは伝説として、永遠にスクリーンに刻まれています。
彼は厳選して仕事を選び、美男子の役に固執することなく、あえて幅広い役を演じていました。
容姿端麗で演技も上手いと評判ですが、トリュフォーにはコケにされていました。やはりヌーヴェルヴァーグの旗手からしたら、彼の演技は、舞台俳優っぽい芝居がかった演技に見えたのかもしれません。(とくにジェラールの監督作『Les Aventures de Till l'Espiègle』では終始しかめっ面で声が酷いと酷評されています)。個人的に彼の声は良いと思っていましたが、『モンパルナスの灯』のセーヌ川のシーンで、確かにダミ声が気になり、トリュフォーはこれを言っていたのか?と思いました….
とにかく、今回特集上映でG・フィリップの作品が沢山劇場で観られて良かったです。サブスクにもいくつかありますが、映画館で観るのは格別です。「やっぱり映画はいいな」と改めて感じました。個人的にはG・フィリップの作品は初期作品、『肉体の悪魔』『パルムの僧院』などが好きです。
こんな感じで今年最後の投稿とさせていただきます!良いお年をお迎えください。
Written by plant base
#古着#映画#今年もありがとうございました#alaska
プラントベースの独り言「Happy Christmas Kyoko. Happy Christmas Julian 」←言ってみたかっただけです。
皆さまこんばんは。
サイレンナイ。ホーリーナイ。いかがお過ごしでしょうか?
私はコロナの濃厚接触者になってしまったので自宅でクリスマスイブ、クリスマスを過ごすことになりました。本日はしんみりと、Chilly Gonzalesの「A very chilly christmas」を聴きながらこちらの投稿を書いております。クリスマス、皆さま御多忙とは存じますが、ロンリーな男の独り言にお付き合いいただけますと幸いでございます。
【エイドリアーン!】
クリスマス、年末、正月。忘年会や新年会などのイベントも加わり一年のうちでも最も心躍る期間でもあります。ただやはり気になるのが、オーバーウエイト。気の緩みに加えてお腹も緩みがちなホリデーシーズンは、ロッキーを観て、ストイックに体を絞ろう!ということで、本日は映画『ロッキー』について書かせていただきます。『ロッキー』もちょうどクリスマスから年末にかけての話(ロッキーとエイドリアンの初デートはクリスマスのスケート)なので、今の時期にぴったりの映画だと思います!(リア充の方々の華やかなクリスマス投稿の中に熱苦しい投稿がまぎれてしまっていたら申し訳ないです)
皆さま、そもそも『ロッキー』観たことありますか?『ロッキー』は名作中の名作です。
『ロッキー』の特筆すべき点はまず、主演だけでなく脚本もS・スタローン自身が書いたという点です。まだ俳優として、うだつの上がらないスタローンが当時、モハメド・アリの試合を観戦し、アリの対戦相手であるチャック・ウェプナーの果敢な戦いぶりに感銘を受け、無名のファイターが成り上がるというインスピレーションを得ました。“ワンショット”で人生を変えられるというのが『ロッキー』の主題です。『ロッキー』はまさにスタローンの人生そのもので、この映画のヒットをもってスタローンはハリウッドにその名を刻みました。
この作品、アカデミー賞では作品賞・監督賞も獲得し、スタローンも主演男優賞と脚本賞にWノミネートされています。スタローンは『ロッキー』の脚本を僅か3日半で書き上げたといいます。彼はステロイド中毒の筋肉バカではありません!無骨な肉体に反する繊細な演技も素晴らしいです。
『ロッキー』と聞くとスポ根のボクシング映画だとイメージする方もいると思いますが、そんなことありません!観た方はご存知かと思いますが、結構しっとりしたヒューマンドラマなんです!生卵を飲んで階段を走る、あの有名なトレーニングシーンが先行しがちですが、『ロッキー』での本格的なボクシングシーンは最後の10分ほどです。トレーニングシーンを含めても、スポーツシーンは割と少ないです。(特にロッキー1は少ない。2以降はトレーニングシーンも試合も増える)1はロッキーの人間関係や生活にフォーカスされていて割と静かに話が進んでいくので、むしろ退屈なぐらいです(いい意味でイメージに反してしっとりしています)
個人的にはやはり、『ロッキー』の1が好きですが、2と4も好きです。テーマソングも最高です。
冷蔵庫にぶら下がった肉の塊をサンドバッグがわりにトレーニングするシーンで指を骨折したという話は有名ですね。
この映画のファッションも大好きです。特にロッキーが着ているサンダーバードセーター。おそらく40sのJantzenのものです!先日Estyでほとんど同じデザインのもの見つけました。(即買い)それから真似したくなるのがトレーニングシーンで着ているボロいグレーのスウェットとチャックテイラー。真似したいと思っているロッキーファンは、私以外にも世界中に沢山いると思います。そしてスタローンもさすがです。ちゃんとスライスタローンというオフィシャルのグッズショップを立ち上げています。ロッキーやランボーの劇中のレプリカ、もちろんトレーニングウエア一式。それからなんと撮影で使用したリングマットも数センチ四方にカットして販売しています。笑。稼いでいます。
ちなみに、スタローンがコロナ禍に着用していたマスクを買うためにオンラインショップを訪れたところ、マスクのために送料を払うのも勿体無い気がして、ついついスウェットやジャージーなども追加してしまい、結果的にパッキン一個分買い物をしていました。納期には3ヶ月くらいかかり、届いた時には買った事を忘れていました。さらに、あけてびっくり。パーカのプリントは画質が超荒かったです!(パッキンの写真載せておきます)
スタローンのビバリーヒルズの豪邸って今、アデルが所有してるんでしたっけ?(すいません話が逸れました)
そういえば少し前に『クリード3』の予告が公開されていました。クリードもなかなか面白いですね。ロッキーの6作品をちゃんとみて、ぜひクリードにもトライしていただきたいです。
これからどんどん寒くなり、外に出るのが億劫になりますが、寒さに負けずストイックに年を越したいと思います。ロッキーのように!
最後に一言。
エイドリアーン!
Written by plant base.
#alaska#christmas#rocky
プラントベースの独り飯「たまに無性に食べたくなるナタラジのカレー」
みなさまこんばんは。
早いですね。あっという間にワールドカップの決勝です。個人的にはフランスを応援しています。頑張れ!レ・ブルー!!
そろそろ、本業の、服の投稿をしようと思いつつ…食の投稿をしてしまいました…
カレーの美味しさについて書く技量を持ち合わせておりませんので、本日はテキストは少なめでいきます。最後までお付き合いお願いします。
【ヴィーガンカレーといえば、ナタラジ】
みなさん、ありませんか?
無性にカレーが食べたくなる日。カレーとナン!
私にとって、今日がまさにその日だったので、久しぶりに行ってきました、「ナタラジ」!!プラントベースのカレーといったら、私は「ナタラジ」一択です。
本日も安定の美味しさでした!ランチ時間は、ビュッフェもやっている「ナタラジ」。ヴィーガン仕様のナンは、小松菜ナンなんです。(ヴィーガン仕様ではない普通のナンもあります)そのほか、ヴィーガンのデザートまであります!
もう育ち盛りではありませんが、ビュッフェだと理性を失って過食する私。(元を取りたいという貧乏性が出ているのでしょうか…最近はだいぶコントロールできるようになりましたが…)
食べ過ぎてしまうと罪悪感に駆られるので、今日は、はい、ALASKAのオリジナルスキニーパンツを履いて行きました!!!これで安心です。もう1枚ナンを食べたいという欲望を、タイトなウエストが“待った”をかけてくれます。スキニーのおかげで腹八分目に抑えることができ、自分を責めずに済みました。
いゃ〜久しぶりのカレー美味しかったです。
下北もカレーのお店はたくさんあるので、カレーを食べに下北に来たら、ぜひALASKAにお越しください。ALASKAに来るために下北に来たら、ぜひカレー屋へ。
Written by plant base
*「ナタラジ」は下北のカレーではありません。
*写真はイメージです。
#カレー#下北ではないカレー#ヴィーガン#スキニーパンツ#アールユヴェーダ#古着
プラントベースの独り言「女もつらいのは承知でいいます。男はつらいよ!」
おはようございます。
クロアチアが2試合連続PK戦の末、勝利。興奮がさめません。皆さま如何お過ごしでしょうか?明日早朝キックオフのイングランドVSフランスが楽しみです。
さてさて、皆さま。ご存知ですか?毎月10日は「寅さんの日」です。そのように葛飾区柴又が決めております。「寅さんの日」に柴又に行くと帝釈天参道には寅さんの提灯が出ておりますので柴又に行った際にはぜひご覧ください。
という訳で、年末も近い12月10日の「寅さんの日」。本日は『男はつらいよ』について書かせていただきますので最後までお付き合い、よろしくお頼み申します。
【It’s Tough Being A Man】
ファッションも、生き方も、大切なことは全て『男はつらいよ』から学べると信じています。(個人の意見です)日本の中等教育の教科書(国語か道徳)にぜひ『男はつらいよ』を推薦したいです(映画鑑賞とシナリオを読む授業)。フーテンが増えて国がダメになるかもしれません(汗)。
もちろんALASKAにも、極私的推薦本として、4冊セットで揃えてあります。写真2枚目をご覧ください。一枚の中に、「男はつらい」という言葉が20回も出てくるこの写真は、まさに男の辛さが凝縮した映え写真といえます。
私ごとで大変恐縮ですが、第1作から第48作までの48本のVHS。第49作と第50作のDVD。第1作品、第2作品のオリジナルポスター。寅さん語録、サントラ集、お守り、雪駄、腹巻、Tシャツ、キャップ、そのほかノベルティの法被などを収集しております。第50作は東京国際映画祭の舞台挨拶付きの上映にも足を運びました。
まだ『男はつらいよ』を観たことがない人に、この場を借りて一言言わせていただきます。「人生の最上の楽しみを、あなたはまだ知らない」
【つらい男たちよ、柴又へいけ!】
毎年映画をたくさん観ておりますが、年末から正月にかけて特に観たくなるのが『男はつらいよ』シリーズ。正月はいつも何かしら『男はつらいよ』作品を観ていると思います。全50作の中でどれが一番かなんて決められません。ただ一番思い入れがあるのは、やはり初めてみた『男はつらいよ』作品ですかね。まだ人生の辛さなんて何も知らなかった幼稚園生の頃、正月に祖父の家で観た第23作の『男はつらいよ 翔んでる寅次郎』。桃井かおりが出ている作品です。幼稚園の頃に観た作品ですが細部に至るまではっきりと覚えています。劇中のカップラーメンを食べた後の、あの接吻の場面は幼稚園生の自分には刺激が強すぎました。映画の途中、トイレに行きたくなったのを我慢して最後まで観たのも覚えています。そして、あの時の祖父の家のトイレに行くまでの廊下の床の冷たさも今でもはっきりと思い出すことができます。私は第23作を観た後に、「男はつらいよ」シリーズをちゃんと1話からみ始めました。1話目のあの博のプロポーズシーンはいいですね。リリーこと浅丘ルリ子が出てくる作品も好きです。寅さんシリーズはマドンナの存在が大きいですね。若尾文子、八千草薫、新珠三千代、吉永小百合、京マチ子、樫山文枝、香川京子、田中裕子、松坂慶子、木の実ナナ...みんな素晴らしいです。書いていくとキリがありません。
多くの名シーン、名台詞が詰まっている「男はつらいよ」。寅さんの生き様が、寅さんのセリフが、きっとあなたの人生に何かしらポジティブなものを与えてくれるはずです。男が人生に行き詰まったら、必ず観るべき作品です!(男に限らず!人生に行き詰まっていなくても!)
粋な男は、このクリスマスにぜひ好きな人を誘って、柴又デートをしてみてください。プランはこうです。
10時に柴又駅着(勿論ダブルブレステッドのジャケットを着て行くのが望ましい)→まずは駅前の寅さんとさくらの銅像の前で記念撮影→駄菓子屋によってブロマイドを買う(買いすぎるとガールフレンドをドン引きさせるので1枚がベター。ガールフレンドには渥美清か佐藤蛾次郎、もしくは高倉健か鶴田浩二のブロマイドを買ってあげると盛り上がる)→帝釈天参道を歩く(できれば寒い冬でも雪駄を履いていくことが粋。それもベタガネのものをチャラチャラ鳴らしながら歩くと、なお男前)→帝釈天へお参り→寅さんのお守りを買いおみくじを引く→昼は「とらや」でランチと草団子を食べる→寅さん記念館へ行く(寅さん記念館限定のプリクラで寅さんも入れて記念撮影する)→近くの庭園に行く(米国の日本庭園専門誌にもランクインしている「山本亭」がある。美味しいお茶と甘味があるので一息)→矢切のわたしにいく→最後に柴又名物草団子のお土産と寅さんグッズを買う→家まで送ってあげる→家に帰って反省会(一人でどこかで呑むのも粋)
以上参考までに。
数年前?にオランジーナのCMにリチャード・ギアが出ていたのも懐かしいですね。駄菓子屋にいたムッシュの写真も載せておきます。
さてさて、そろそろ年末ですね。今年はどこに旅に出ようか…。
Written by plant base
#男はつらいよ#女もつらいよ#フーテン#寅さん#柴又#alaska#風のふくまま気のむくまま#たびがらす#粋#いなせ
プラントベースの独り言「ベニスに死す!!!」
おはようございます!日本は冬らしく寒くなってきましたが、カタールはアツいですね。皆様、いかが過ごしでしょうか?
毎日W杯を見ているので寝不足で、なかなか筆が進まず、久しぶりの投稿になってしまいました。ベルギー、ドイツ、ウルグアイなどFIFAランク上位国がグループリーグ敗退という波乱の展開。日本のベスト8進出に期待しましょう。
本日の久しぶりの投稿、朝6時に起きて取り掛かりました。朝活です。というのも夜書く文章と朝書く文章では大きな違いがあるように思えまして…。「夢は夜ひらく」と藤圭子も歌っている通り、夜は筆が進むのですが夜中の静寂の中で書くと一日の疲れと夜特有の興奮によってデカダン色に染まった内容になっており、日中に冷静に読み返すと我ながら厨二病をこじらせているのではないかと思いました。本日は、まだ社会の喧騒に揉まれていない朝の澄んだ健全な心で、多少のカフェインの力も借りつつ書いた“シャッキリした投稿”をお届けしたいと思います(いつもと大差ないかも…汗)
【世界で一番美しい少年】
昨年の今頃、シネマカリテで『世界一美しい少年』(the Most Beautiful Boy in the world)を観ました。『ベニスに死す』のタッジオ役で世界を魅了したスウェーデン出身の美貌のスター、ビョルン・アンドレセンの人生を紐解くドキュメンタリー映画です。ビョルン・アンドレセンといえば、『べルサイユのばら』のオスカルのモデルになった人物です。“美少年”の代名詞的存在ですので、名前を知らない人でも顔を見ればピンとくる方もいるのではないかと思います。
トーマス・マン原作、ルキノ・ヴィスコンティが監督した『ベニスに死す』。(映画の邦題がヴェニスじゃない!)美少年タッジオに魅せられたおじさんのトキメキと苦悶を描く本作はセリフが少なく、街の美しさ、衣装とセット、役者の容姿、演技や表情など絵でみる作品といえます。
物語の核となる “究極の美少年”タッジオ役はなかなか決まらなかったようで、映画『世界一美しい少年』では、ヴィスコンティが色々な学校を回って美少年を探す姿が映っていました。写真3枚目に載せましたが、イタリアの貴族出身のヴィスコンティ自身も若い頃は相当の美少年でした。
原作の設定に比べるとやや大きい15歳の少年ビョルンでしたが、ギリシア彫刻のように美しい彼の容姿にヴィスコンティは衝撃を受け、タッジオ役に決定します。ストックホルム出身のビョルンはイタリア語も英語も話せません。映画の中でもタッジオにセリフはありません。その必要がないのです。ただ美しければいいのです。『ベニスに死す』はビョルンの美しさを堪能するための映画と言っても過言ではありません。この映画で一躍時の人となったビョルンですが、その名声とは裏腹に“美しい少年”のイメージが常に付き纏い、また映画業界の欲望に塗れた大人たち(おじさん)の食い物にされ、苦労の絶えない人生を歩むことになります(私生活も)。『ベニスに死す』以降大作に出ることのなかった彼は当時、日本にも出稼ぎに来ています(日本での人気は特にすごかった)。韓流スターが日本語で歌を歌っていて「すごいな」と感心しますが、彼はその遥か前から来日し、日本語の曲を発表しています(写真5)。皆様、忘年会のカラオケでは、ぜひ彼の曲を歌いましょう。シティポップや歌謡曲が注目されている今、ビョルンブームが世界中で起こらないかと密かに期待しています。(6枚目動画。歌あり)
長らくパッとしなかった彼のキャリアですが、数年前に話題になったA24製作の『ミッドサマー』、あの劇中で崖から落ちるお爺さんは、ビョルン・アンドレセンです。『ベニスに死す』から50年、すっかり歳をとったビョルンですが、フサフサのロン毛を靡かせ、体型も変わらずスキニーなパンツを履いている姿はまるでロックスターです。(7枚目)
『ミッドサマー』のオカルト感が好きな人も多いと思いますが、もともとは今村昌平監督の『神々の深き欲望』という映画をベースに作っている作品なので、そちらを知っている人からしたら、『ミッドサマー』は刺激が少ないかもしれません。良い言い方をすれば『神々の深き欲望』へのオマージュ、悪くいえばパクリです。(ミッドサマーも勿論傑作です)
それはさておきALASKAにも『ベニスに死す』のパンフレット入荷しております。パンフレット内にはちゃんとポスターも付属している、いわば“ニュー・オールド・ストック”のような状態です。ビョルンのようにセーラー服を着こなせたらいいですね。(完全にコスプレになってしまいそうです)たしか、サンローランにも“タッジオ”というモデル名のブーツがあったように記憶しています。それにしてもビョルンは美しい。美しさが本人には重荷だったと思いますが…。今はロックンロールって感じで、良いですね。
ALASKAに来店した際は、ぜひレジ上にいるタッジオの美貌を拝んで下さい。朝からイケメンを投稿してみました!それでは素敵な週末をお過ごしくださいませ。
Written by plant base
#ベニスに死す#ビョルンアンドレセン#alaska#朝活#古着#映画#美男子#愛するために
こんばんは、初めまして。
各々が気が向いたら好きな投稿する、という基本ルールに乗っ取って制限無く言いたい事を上げてると、余りに観客を置いてけぼりにしてしまうので(フォロワー半分くらいまで減ってもスタンスは変えませんが)箸休めにお洒落(そうな)投稿を心掛けてようと思います。
現在Japanツアー真っ最中のClack Cloud観に代官山Unitへ行って来ました。
Celineに楽曲が使われたり、アートパンクみたいな言い方されてますが、まぁ、それはいくらでもネットに落ちてるので自分で調べて下さい。
カナダ出身のメンバー構成でこのご時世、7人も来日してLIVEするなんてなかなか粋だな、と思っても演奏自体は正直、あんまり期待せず行きました。過去、Hedi Slimane推しのバンドもルックス良いけど、演奏なんだかなぁもあったので…。
結果、めちゃくちゃ良かったです‼︎
音源よりバスドラ、スネアが全面に出てる!
(画像は低音拾えなかったです)
サックスカッケェ!
各人の演奏自体が上手いし、メンバーの見えてる方向性が目の前の現実に落とし込んで作れてる感じ。
そして、そこにしっかりグルーヴが有りました。久しぶりのLiveって事もあって1人でハイテンション笑
若干後半バテたのかな?の感はあったけど十二分に楽しめました!
若い刺激っていいよな〜。
ミュージシャンが日本をすっ飛ばして、中国やタイなどの日本以外のアジアに行ってる昨今…。
00年代の様に「若くてこれから!」みたいなバンドがもっと日本で観れる様な環境が出来る様にみんなマーチャンダイズを買おう!街へ出よう!
洋服はその後で買えば良い!笑
話すと、各人キャラが濃い可愛い子達でした!
以上。
Written by N
@crack.cloud
プラントベースの独り言「絶対に負けられない戦いがそこにはある」
こんばんは。サウージ、サウダージ!
本日も秋日和。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
今日、11月19日は、ブラジルのサントス市が「ペレの日」と制定している日だそうです。
サッカーのカタールW杯も間近。年末に開催される今大会は、何か不思議な感じがしますね。待ちに待ったW杯ですが、手放しには楽しめない事情もあります。英紙ガーディアンによると、今大会の開催にあたって、6500人以上の移民労働者が亡くなっているとのことです。多大な犠牲のもとに行われるカタール大会。開催される以上、日本にもぜひ頑張っていただきたいです。個人的に、フランスの連覇を見たい気もしますが、カンテとポグバ不在なので…。それから今回はイタリアもまさかの予選敗退ということで寂しいです。トッティーは「イタリアの出ないワールドカップは、コロッセオのないローマのようだ」と語っていました。
みなさまはどこの国が優勝すると思いますか?ALASKAは”文武両道”を目指していますので、たまにはカルチャー以外のスポーツについても書かせていただきます。
【もはやファッションは、スポーツ抜きでは語れない】
昔はよく、チャンピオンズリーグを朝早くに起きて、眠い目を擦りながら観ていました。今でも覚えているのが、ミラン対リヴァプールのあの名勝負。ピルロ、クレスポ、カカ、シェフチェンコが懐かしい。しばらくサッカーを観ていない間に、知っている選手が引退し世代が変わっていました。私、最近の選手の名前を全然覚えられません。
昔はテレビで普通に放送されていましたが、今ではサッカーも有料チャンネルに登録しないと観られない世知辛い時代になってしまいました。いかがなものかと思います。子供がもっと気軽にサッカーを観て、刺激を得られるようにすべきだと思います。
先日、イギリス在住の古着に詳しい人に話を聞きましたところ、やはりイギリスでも若い人には古着は人気だということでした。特にトラックスーツ、スウェットなど、90年代のスポーツウエアの人気が高いそうです。W杯も近いし、そんな話を聞いてしまったので、私もサッカーのユニフォームでも買おうかと思い立ち、色々調べはじめました。ユニフォームってやっぱり時代を感じるというか、ある程度の年代で雰囲気が異なりますね。デザイナーズアーカイブを見ているような感覚に陥りました。
古着でユニフォームを買うとなると重要になってくるのは、サイズはもちろん、バックプリントの背番号と名前。背番号、名前のプリント無しはインナーに着るには良いかもしれません。しかし少し物寂しいといいますか、少しチープな感じがします。かといって好きな選手がドンピシャで出てくるとも限らず。ユニフォーム探し、なかなか奥深いです。(ユニフォームは毎年新しいデザインに更新され種類が多い。スポンサーが変わると雰囲気が変わる。人気の選手ほど球数は多い。長袖、半袖、アウェーユニフォームも有り)最近はサッカーのウエアに特化した古着屋さんもあるらしく、面白いですね。近年のスポーツアイテムは、科学に基づき開発されていて、ハイテクになっています(特にシューズ)。
やたら短いパンツ。蛍光色のユニフォーム。選手がピアスやネックレスをしていた時代が懐かしいです。袖に炎がプリントしてある時代もありましたね。最近のユニフォームはクラシック回帰というか、レトロ調のものが多いですね。(配色、襟の仕様、フォント等)サッカーのユニフォームも流行とサイクルがあり、何年かの周期で回っているように思います。
W杯にちなんで代表チームのユニフォームを買うつもりでしたが、色々見ていくうちに、自分の癖でついつい映画と結びつけてしまいまして…好きな俳優がユニフォームを着ていたのを思い出したんです。
そして結局、ローマを購入(写真4枚目)。2004年〜2005年のシーズンのもので、背番号は10番。トッティー。(デ・ロッシも見つけて迷いました)ちなみに私の好きな俳優というのは、ティモシーではなく、ギョーム・ドパルデューです。(ティミーもローマのユニフォームを着ていました)
今は亡きギョームは、フランスの名優ジェラール・ドパルドューの息子です。父親と比較されることも多い彼ですが、私はギョームの演技も父親に負けず劣らず素晴らしいと思います。某雑誌のウェブ版には、彼の『Pola X』での演技が「この上のない棒演技」と酷評されていました(涙)。しかし、あのピエールという役は、ギョーム以外に演じられる人はいないと、私は確信しております。彼ほど、内に抱えた闇を、繊細さを持って表現できる役者はいないと思います。このina.frのインタビューは2004年に行われたものなので、彼は現行品を着ていたことになります。私もこんな感じでJKTのインナーに着たいと思います。
最後に一言。代々木上原にあるファイヤーキングカフェのトイレでパシャリ(写真最後)。店内の巨大スクリーンでW杯を放映するそうです。お洒落なカフェで観戦するのも良いかもしれませんね。私はフランスの連覇を期待しつつ、日本も応援する感じでいこうと思います。W杯が楽しみです。
Written by plant base
『私のプレイリスト』by plant base
こんばんは。サウージ サウダージ。
週半ばの水曜日。出先で見かけた銀杏の木が、とても綺麗な黄色の葉を纏っておりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
私、数年前にワイヤレスヘッドホン(安物)を買ったのですが、あれ意外に頭があつくて、汗が気になるといいますか、、、寒い冬ぐらいしかつけられないなという感じで、すっかりご無沙汰しております。グザヴィエ・ドランの『マティアス&マキシム』を観て、ハリス・ディッキンソンが劇中で付けていたゼンハイザーのものを買おうと思ったのですが、予算オーバーで妥協しました。(涙) 先日、知人の持ってるAirPods Maxを借りたのですが、おったまげました。あのノイズキャンセリング機能がもたらす没入感、、、思わず欲しくなってしまいました。色々と高性能なヘッドホンはあると思いますので、リーズナブルで高品質なヘッドホンをご存知の方は教えてください。というわけで、今日はちょっと音楽について書いてみようと思います。最後までお付き合い宜しくお願いいたします。
【サウンドハウンドでつかまえた曲たち】
ショップのコンセプトや世界観を体現する手段として「音」というのは重要なツールになり得るので、かける音楽をこだわっているお店は多いと思います。意図して無音にしているお店にも稀に出会いますが、なかなか緊張感があります。一応出掛ける先々で、音は意識して聴くようにしています。特にお店に入る時は、その店の意思を汲み取れるように努めております。弊店は、店としてかける音楽が決まっているわけではないので、その時に勤務しているスタッフの好みで音楽をかけています。そのためスタッフの趣味や気分が少なからず選曲に反映されているかと思います。
私は基本的に映画のサントラばかりかけております。(ディスクユニオン シネマ館ばりにかけています。笑)おそらく私の場合、90%は映画のサントラです。なので入ってきていきなり、「ワルキューレの騎行」がかかっているかもしれません。ご了承ください。
ちなみに私の好きなサントラはKlaus Schulze の『ANGST』です。このアルバム『ANGST』に含まれる曲はどれもカッコいい曲で、且つ曲順の流れも完璧です。クラウス・シュルツはどんな映画に使われるか知らずに楽曲を提供したといいますが…。この映画は非常に危険なので、注意してください。アルバムとして全部聴いて欲しいのですが、特に一曲挙げるとしたら「Pain」という曲です。私は毎日、朝に、晩に「Pain」を聴いております。はい。もう一度書きます。私は朝に、晩に「Pain」を聴いております。そして日中の元気のない時にも「Pain」を聴いて、アドレナリンを出しております。この曲を聴くと、なんとかやっていけるような気がします。そのほかには、レディヘのJonny Greenwoodが個人で手がけているサントラも良いですね。それからHildur Guðnadóttirが手がけた音楽もよく聴いております。根暗っていわれるランナップです。はい…。
イヤフォンをつけて弊店に来店されるお客様もいらっしゃいますが、是非、店でかけている音楽を聴いてほしいです。時々、あまりにもイヤフォンの音楽に没入しているお客様をみると逆に何を聴いているのか気になる時があります…
話は少し戻りまして、お店でかける音楽、残りの10%は、ファッションショーの音楽から拝借します。ブランドによっては、ショーの曲がキャプションで出ていない場合もあり、そんな時はサウンドハウンドで調べます。そのほか出先でもサウンドハウンドを使って結構、曲を調べたりもします。もちろん店員さんがいれば聞きますが、いない空間もあるので。そういった際にサウンドハウンドはとても便利です。個人的に一番使っているアプリかもしれません。こないだも渋谷のスクランブルスクエアの11階のトイレの個室で、BGMをサウンドハウンドしました。全く気が抜けない世の中になってしまいました。いつどこで、カッコいい音楽に出会えるかわからないです…汗。すんなり曲名が出れば良いのですが、サウンドハウンドで出てこない曲も結構ありまして。曲名がゲットできない時は、すごくモヤモヤします。
個人的にはABC(青山ブックセンター)はいつもナウい曲がかかっていて好きです。あとは某古着屋さんも素敵な音楽がかかっております。
前置きが長くなりましたが、以前サウンドハウンドで見つけたAphex Twinの「#3」。最近ずっと聴いております。この曲を聴いていると、一つひとつの音が心に沁み入り、少しずつ雑念が洗われ、自分の内面の奥深くに意識が集中するような感覚を得ます。秋の晩に、じっくり読書したり、物思いにふけるのにもぴったりの一曲だと個人的には思っています。Aphex Twinのテクノはたまに聴いていましたが、アンビエントはサウンドハウンドがきっかけで聴き始めました。
秋の感傷的な気分に寄り添ってくれるAphex Twinのアンビエント。オススメです!!そのほか、写真掲載の『Xtal』『Avril 14th』も気に入って聴いております。是非聴いてください!
Written by plant base
プラントベースの独り言「映画『土砂降り』についての話」
みなさまこんばんは。サウージ、サウダージ(笑)
↑伝わらなかったら、すみません。
日曜の晩、いかがお過ごしでしょうか?気がついたら11月も半ばになっておりました。そういえば私、今年は全然焼き芋を食べておりません。(涙)ハロウィンも終わり、徐々に街にクリスマスのムードを感じております。私は少しでも涼しい気分になれるように真夏の段階で、すでにクリスマスソングを聴いておりました。(汗)
毎年クリスマスソングは作られているのでしょうが、ここ数年のクリスマスソングって何かパッとするものがないというか…今後、新しくクリスマスソングの名曲が生まれることはもうないのではないかと、そんな考えを持っておりますが、みなさまはどう思いますか?
今年のクリスマスは24日、25日が、ちょうど土日ということで、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。いずれ何かしらクリスマスにちなんだ特集を書かせていただこうと思います。
今日は久しぶりに天気が下り坂でした。たまには雨の日もいいですね。ということで今回はマイフェーバリットジャパニーズフィルム『土砂降り』について書かせていただきます。最後まで辛抱いただけますと幸いでございます。
【岡田茉莉子が美しく、佐田啓二に嫉妬する『土砂降り』】
まずポスターがいいですね。「土砂降り」のフォントもよく見ると凝っています。(特に写真最後のポスター) それからキャッチコピー。
ネオンのかげに狂う追いつめられた愛欲!(写真2枚目)
追いつめられた愛欲!ホテルに見る 大都会の縮図!(写真最後)
映画『土砂降り』は、1952年に北条秀司によって書かれた戯曲をもとに1957年に中村登が監督し、松竹大船撮影所が製作、松竹が配給した作品であります。当時の「映画倫理管理委員会」(現在の映画倫理委員会)は同作を成人映画に指定し、18歳未満の鑑賞を制限しました。(特にお色気シーンはありませんが、内容的にということでしょう)詳しいあらすじは、松竹のサイトを参照願います。
妾の子供として生きる松子(岡田茉莉子)とその兄弟の苦悩を通じて、与えられた命、人生の中で力強く生きることの大切さを描いた本作品。人は皆、生まれてくる時代、国や性別、両親や家庭環境、容姿を選ぶことはできません。いわば抗えない運命の中で生きていくほかないのです。時には「なぜ、自分だけが不幸なのか」と己の運命に嘆き、悲しむこともあるでしょう。しかし、「どんなに苦しいと思える人生でも必ず希望がある」と、そう訴えているように感じました。
この映画、なんといっても、岡田茉莉子が美しいです。最高です。それにダメ男を演じている佐田啓二も相変わらずのかっこよさであります。特に、土砂降りの中、二人が寄り添って歩くシーンは、すごく絵になっていてシビれます。ずぶ濡れでコートの襟を立たせた佐田啓二の姿は、1970年公開の映画『ひまわり』のマルチェロ・マストロヤンニの先をいっております。佐田啓二のようにコートを着こなしたい私は、以前に神保町で買った佐田啓二のブロマイドを手帳に入れ、事あるごとに取り出しては眺めるようにしています。ぜひ、みなさまもファッションの手本に佐田啓二をご覧ください。それから、この『土砂降り』ですが、音楽は武満徹が担当しています。彼自身も無類の映画好きとして知られており、数々の名作日本映画の音楽を担当しておりました。映画以外にも、演劇やテレビ番組の音楽などにも携わり、日本を代表する音楽家の一人として活躍しました。
ALASKAの本棚に『土砂降り』に関係する3名それぞれの本がありますのでぜひお手に取ってください。(『女優 岡田茉莉子』『佐田啓二フェア』『武満徹の世界』)
中村登監督、佐田啓二、岡田茉莉子といえば、『日日の背信』も要チェックです。そのほか佐田啓二、岡田茉莉子は『無宿人別帳』『女の坂』『モダン道中 その恋まったなし』『秋日和』『秋刀魚の味』などの多くの作品で共演している、まさに黄金コンビであります。若くして亡くなった佐田啓二が残念でなりません。
個人的に佐田啓二で好きな作品は『血は渇いている』。岡田茉莉子は『秋津温泉』ですかね。作品が多くて挙げたらキリがありませんが…。
日曜日の夜なので、本日はゆるりとこの辺で失礼します。明日からまた頑張りましょう!
Written by plant base
#岡田茉莉子#佐田啓二#土砂降り#alaska #映画 #古本#whenitrainsitpours#最後まで読まれることのない日記
プラントベースの独り言「行ってきました!シネスイッチ」
みなさまこんばんは。日中は暖かく、絶好のお出かけ日和が続いております。いかがお過ごしでしょうか?
私は週末にザギンでマーシネしてきました。もちろんロンリーに。はい…。ということで本日も最後までお付き合いいただければ幸いでございます。
現在、シネスイッチ銀座でやっております「NIKKATSU World Selection」(11/3〜11/10)では、日活110周年を記念し、海外で評価の高い日活の名作8本(下記参照。全て敬称略)がデジタルに蘇り特別上映されております。
今村昌平『神々の深き欲望』
鈴木清順『殺しの烙印』
田中登『㊙︎色情めす市場』
川島雄三『幕末太陽傳』
山中貞雄『丹下左膳余話 百万両の壺』『河内山宗俊』
田中絹代『月は上りぬ』『乳房よ永遠なれ』
いずれも過去10年間に世界50カ国以上にて高い評価を得た日活の名作。劇場でもなかなかお目にかかれない珠玉のラインナップです。
8作品全て観たいのは山々ですが、スケジュール的に3本が限界でした。ただ、目当ての田中絹代作品2本が観れたので今回は満足です。(日曜日でしたが意外に空いていました)
来場者限定ポストカードも3枚ゲットしてきました。5種類あるポストカードはランダム配布だったので『殺しの烙印』がダブりましたが、(田中絹代作品が欲しかった…)宍戸城がかっこいいので1枚はALASKAに飾ろうと思います。『殺しの烙印』といえば、あまりの難解さに当時の日活の社長は激昂し、鈴木清順監督は日活との専属契約を打ち切られたという曰く付きの作品です。今回のラインナップに入っているのがなんとも皮肉であります。当時は興行収入も振るわず評価も低かったのですが、近年は評価が高まっています。宍戸錠が、炊飯器から炊き立てのご飯の匂いをかいで恍惚となるシーンはあまりにも有名です。Q・タランティーノ、J・ジャームッシュ、D・チャゼル、N・W・レフン、B・ジュノ、W・カーワイなど、多くの監督からもリスペクトされる鈴木清順のスタイリッシュな魅力にあふれる問題作は必見です。
前置きが長くなりましたが、私が特集上演で観てきたのは、「生と性」を描き、ロマンポルノの最高傑作とも名高い、田中登監督の『㊙︎色情めす市場』と田中絹代の監督作品2本の計3本です。今回はALASKA にも本がございます田中絹代について少し書かせていただきます。(本は日活じゃない…汗)
田中絹代よ永遠なれ!
1907年に下関に生まれた田中絹代は、14 歳で映画デビュー。『愛染かつら』など数々のヒット作に出演し松竹のトップ女優となりました。その後、溝口健二監督と出会い、演技派へと開眼。戦後は、小津、成瀬、木下ら日本の名匠たちとの仕事を通して、アイドルから大女優へと変貌を遂げました。生涯を通じて250本以上の映画に出演し、6本の監督作品を残しました。戦前から戦後へと続く日本映画激動の時代、巨匠と呼ばれる数々の映画監督に絶賛された演技力は、現在でも多くの人々を魅了しています。そんな日本を代表する大女優でありながら、日本で2人目の女性映画監督としても勢力的に活動した田中絹代。当時の映画界は男性中心の社会。女優として経験した全てを監督業に活かし、女性にしか描けない“女のありのままの弱さと強かさ”を作品に残しています。ひとりの女優として、そして映画監督として彼女の軌跡に今一度注目していただきたいです。
監督作品は公開当時から評価が高かったわけではありません。2021年には、カンヌ国際映画祭代表補佐であるクリスチャン・ジュンヌ氏に「なぜ今まで話題になっていなかったのか。我々はやっと田中絹代監督の偉大さを発見した」と言わしめるなど、監督としての才能は近年、世界で“新しい発見”として注目を集めています。今回、田中絹代の監督作2作品が上映されるのは特に貴重な機会だと思います。
田中絹代の再評価は溝口健二の影響もあるかと思います。以前フランスに行った際に、溝口健二特集は多くの人で賑わっていました。デジタル復元により多くの人が溝口作品を観る機会を得て、日本映画に対する意識が高まったといえます。必然的に田中絹代の表現者としての才能、監督作への関心も高まったのではないでしょうか。
『月は上りぬ』と『乳房よ永遠なれ』
『月は上りぬ』は小津安二郎が脚本を書き、田中絹代が監督した心温まるコメディ作品です。北原三枝がとても魅力的でした。また、北原三枝と田中絹代の掛け合いが非常に面白かったです。
『乳房よ永遠なれ』こちらの英語版のタイトルが「Mother Forever」だったのが少し気になります。作品は、女流詩人が力強く生きる姿を、印象的なクロースアップによって美しく描いていました。
感想はこれぐらいにしておきます。是非ご覧ください。
最後に一言。ALASKAのオリジナルスキニーパンツおすすめです!ただロマンポルノの鑑賞にはtoo tight でした。ある程度のゆとりがあった方が落ち着いて鑑賞できます!
Written by plant base
#kinuyotanaka #日活 #映画
*敬称略。ご了承ください
*日活のサイト、朝日新聞を参照致しました
『アルバムジャケット2選』
こんばんは。
本日は ALASKA のBGMとして使用しているアルバムのジャケット2作に着目してお話ししていきます。
前回の投稿でチラッと話題に出たように、「ジャケ買い」をついついしてしまう事って有りますよね。
これは余談ですが、私はCDやレコードを購入する際必ずその内一枚をジャケット買いしています。(“ついつい”と言いましたがこの場合 故意ですね(笑))ジャケットを見て、そしてタイトルを見て、中身を想像します。聴くまでのワクワクと言ったら...
今は音楽サブスクリプションサービスで聴きたい曲を簡単に鑑賞出来る時代になりましたが、そこは一先ず家に帰るまでは我慢です。意想外であると期待を裏切られた様な、頭に衝撃が走った様な高揚感にかられます。これもまたたまらないんです。
本日
⚫︎ザ・バンド
「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」
⚫︎デレク・アンド・ザ・ドミノス
「いとしのレイラ」
ザ・バンド
「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」1968年
かつては、ザ・ホークスの名でボブ・ディランのバッグバンドとして各地を回っていた4名でしたが、後に米国を代表するロックバンドとなりました。「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」は1968年にリリースされた彼らのデビューアルバム。ビッグ・ピンク とは当時同居生活をしていたザ・バンドとボブ・ディランの借家の通称だそうです。
アルバムのジャケットは、アルバム内にも曲が収録されているボブ・ディランの作品。世界的に有名なフォトグラファー達によるポートレート撮影のオファーも有りましたが全て却下していたと言われています。
5名のミュージシャンとローディー、そして象が描かれています。初めて目にした時、全体的に落ち着いた色調の中にまばらに見られる赤色に惹かれました。そして後ろに立つ一本の黒い木が5名を象徴しているようで。感銘を覚えた記憶が有ります。
これは後付けになってしまいますが、独自の路線を貫くというバンドのスタンスが作品に表れているようにも感じますね。
デレク・アンド・ザ・ドミノス
「いとしのレイラ」1970年
エリック・クラプトン、ボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンの4名によって結成されたアメリカのロックバンド。
「いとしのレイラ」は1970年にリリースされた彼ら唯一のスタジオアルバムです。後にエリック・クラプトンの最高傑作と見做されるようになるのですが、リリース当時はクラプトンが在籍している事を世間が認知していなかった為、注目を集めていなかったそうです。
こちらのアルバムのジャケットは、画家 エミール・セオドア・フランセン・ド・ジョーンバーグによって描かれた「La Jeune Fille au Bouquet」(花束を持つ少女)と題された作品です。クラプトンは初めこの絵を南フランスのジョルジオ・ゴメルスキーの家で見つけます。描かれているブロンドの女性が当時心を寄せていたパティ・ボイド(当時ビートルズ ジョージ・ハリスンの妻)に似ている事からこの作品が採用されたといいます。想いの深さが窺えるエピソードです。
※そこから長きに渡る大恋愛の末、クラプトンとパティは結ばれ、めでたく結婚する事になります。
こちらの画家の絵を目にした事が有りますが、何処か暗晦な、薄寂しい印象を持ちました。花束を持つ少女はその印象とは異なって楚々とした女性の雰囲気を感じられます。
私が数年前初めて訪れたミュージックバーのメニュー表の表紙がこの花束を持つ少女になっていたのが印象深く、そこから通うようになったという思い出話しもあったりします(笑)
そして4枚目のお写真が、先程話題に出たイギリスのフォトグラファー兼モデルであったパティ・ボイドです。とっても美しいですよね。ジョージもクラプトンも彼女へ向けたラブソングを作ってしまうくらいの魅力に溢れた方なんです。他にも、名の知れたミュージシャン ジョン・レノンやミック・ジャガーも彼女に惹かれていたそうで。それはもうさぞかしモテモテだったのでしょう。(笑)ロック界のミューズと言われる理由が分かりますね。
以上、2作品を紹介させて頂きましたが如何でしたでしょうか。本日は私の独断で抜選致しましたが、背景を知る事によってジャケットに結び付けられたアーティスト達の心胸や心緒の様なものが見えてくる気がしますよね。もし機会が有りましたら目を向けてみて下さい。
Written by daoco.m
プラントベースの独り言「いい本見つけたよ Vol.1」
武者小路実篤の『友情』
唐突ですが、読書の秋、みなさん本を読んでいますか?
別に秋に限らず、年中本を読んでいる人からしたら、わざわざ読書の秋なんて言わなくても、、、と思うかもしれません。
ただ、個人的には、センチメンタルな気分になりがちな秋は、感受性が高まるというか、非常にアンテナがはって、特に好奇心旺盛に読書ができるような気がします。そのため、長らく手付かずだった長編小説、少しヘビーな内容の本、レンアイの本なんかを読んでいる深秋の候であります。
今回、本について書くにあたり、小学生の頃に「いい本見つけたよ」というものを書いたことを思い出しました。私は読書を全くしない人間だったので、本の内容で選ぶというより、本のビジュアルで選んでおりました。「ジャケ買い」ならぬ「ジャケ書き」です。毎度本は読まず、裏表紙記載のあらすじから内容を想像して紹介文を書いていたと思います。文章の方には重きをおかない代わりに、絵の方はかなり力を入れて描いていた記憶があります。今の小学生も「いい本見つけたよ」を書いているのでしょうか?気になります。
さてさて話は本題に入り、ALASKA に本棚もでき、読書の秋ということで久しぶりに「いい本見つけたよ」を書いてみようと思います。
本日紹介したい作家は、武者小路実篤です。(武者小路という苗字は本名)日本の作家の中でダントツで名前がカッコイイと思います。もしも苗字を選べるとしたら、私は間違いなくこの苗字を選びたいです。(笑)仲間からは「武者(ムシャ)」の愛称で呼ばれていた彼は、白樺派を代表する作家であり、そのほかにも詩人、劇作家、画家、貴族院勅撰議員という肩書きを持っていて、晩年までさまざまな分野で活躍していました。私ごときがここで紹介するもの畏れ多いですが、今後もALASKAの本棚に彼の作品は並べていきたいので、今日は武者小路実篤と、彼の代表作でもある『友情』について少し書かせていただきます。
1885年に第8子として生まれた武者小路実篤は、上の兄弟の5人が夭折しており、幼少期は大事に育てられました。2歳の時に父親(当時35歳)が結核で亡くなっています。
武者小路実篤は、学習院初等科に入学し、同中等科、同高等科を経て、東京帝国大学文科大学哲学科社会学専修に入学。高等科の頃から、トルストイに傾倒。また聖書や仏典を読み、その後の彼の作品には、この青年期に培われた平和主義、博愛主義、人間賛美の精神が貫かれることになります。日本の作家では夏目漱石を尊敬していたそうです。
23歳の時に、処女作品集『荒野』を自費出版。そして25歳の時に志賀直哉、有島武郎、有島生馬、柳宗悦らと『白樺』を創刊します。以後、60年余にわたって文学活動を続け、小説『おめでたき人』『友情』『愛と死』『棘まで美し』や、戯曲「その妹」などの代表作を残しました。また多くの人生論を著し、一貫して人生の讃美、人間愛を語り続けました。歳を取ってから始めた絵の方も晩年まで熱心に取り組んでいました。
何度も読み返したくなる『友情』
1919年(武者小路実篤34歳)の10月から12月にかけて大阪毎日新聞に48回にわたり連載された『友情』。
内容は大宮、野島、そして杉子の三角関係の話です。話の展開もシンプルで、結末はある程度の段階で容易に想像できてしまいます。それでもこの本をおすすめする理由は、作品を通じて描かれる人間賛美の姿勢に胸を打たれるからです。
自分がもし登場人物だったらどうするだろうかと常に3人の立場になって考えながら読み進めてしまうので、すごく緊張感があるというか、自分が恋をしているような感覚?レンアイ特有の、あのセツナイ感じが疑似体験できてしまいます。
自分が仮に登場人物の立場でも、きっと小説に描かれている登場人物と同じ態度や行動を取るだろうなと思います。それにしても終盤の展開は精神的にきついです。自分だったら耐えられないかもしれません。ただ、あの壮絶な体験に憧れもします。(耐えられるかわかりませんが)
三角関係という事は、当然報われない人もいるわけで…恋や愛がもたらす幸福と絶望をカタルシスをもって存分に味わうことができる作品です。是非秋の夜に読んでください。
読むと心にささるセリフに出会えるのが武者小路実篤の作品の醍醐味だと思います。セリフに下線を引きながら読むのもありです。名前からは想像できないぐらい清らかで優しく、心温まる作品を書いております。『おめでたき人』『愛と死』『棘まで美し』なども読んでいただきたいです。表紙の絵も武者小路実篤が描いているのでぜひそこもチェックしてほしいです。(店舗の文庫はカバーなしです)
彼が晩年に住んでいた調布の自宅は現在、武者小路実篤記念館になっておりますので、秋のお出かけに記念館もおすすめです!
秋の読書におすすめしたい『友情』。ALASKAの本棚にもありますので、服を見るついでに是非手に取ってくださいませ。
Written by plant base
※武者小路実篤記念館のサイトを参照させていただきました。
#ALASKA#武者小路実篤#友情
Welcome to ALASKA
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